クラウドメールシステムについて電子メール活用の心得

情報倫理ガイドブック第4章抜粋

(1)マナー(多くの人の経験則)

  1. 後で正式な返信をするつもりでも、受け取ったことを知らせる短い返信をする。書いた返信に情緒的な内容が含まれている場合には、そのまま送信せずに翌日に延ばした方が良い。
  2. 表現に配慮する。文字のみの表現は強い調子で受け取られやすい。
  3. 電子メールは簡潔に、要領よく、件名も工夫する。
  4. 頼まれてもいない大量の情報や同じ電子メールをやたらにばらまかない。
  5. 電子メールで喧嘩をしないようにする。
    • ・相手を攻撃する表現や下品な表現は使わない。
    • ・返信がないことに腹を立てないようにする。
  6. 返信する前に、同じ差出人からメールが来てないかチェックする。返信しようとしているメールが自分宛のものであることを確認する。
  7. 必ず内容に即した件名を付けるのが常識。
  8. 最近は件名なしのメールは「迷惑メール(スパムメール)」として自動的に隔離されることもあり、ちゃんと相手に届かない可能性もある。
  9. 相手が何で受信するのか分からない場合は、本文の冒頭に「自分の名前や所属」、文末に「署名」を入れるようにする。
  10. 改行のないメールは、PCで受け取ると意外と読みにくい。

携帯からPCへのメール

携帯からPCにメールを送った場合には、署名が入っていないと誰からのメールかが容易にわからない。 携帯からPCへメールを送る場合には、特に注意して署名を入れるようにすること。

(2)注意事項

  1. 他人に覗かれると困る内容は送らない。 機密にすべき情報の伝達には暗号化された別の通信方法や郵便・電話・SMS(ショートメッセージサービス)などを使う。 暗号化されていない電子メールははがきと同程度のセキュリティと考える。
  2. 宛先の入力は慎重に。送信する際に宛先を再確認をして送付する。
  3. クレジットカード番号や暗証番号を要求するメールを受け取ったら、フィッシング詐欺を疑う。必ず正規の取引相手(会社)に電話をかけて確認をする。
  4. いかがわしいメールや危険なメールを振り分けるソフトウェアを導入する。
  5. リアルタイムでやり取りしたいなら、メールではなく電話やインスタントメッセージを使う。
  6. メールはインスタントメッセージとは異なり、すぐに返事が来る可能性は低い。

個人情報としてのメールアドレス

電子メールアドレスも重要な個人情報の一つである。悪意をもつ人にメールアドレスを知られると、迷惑メールや脅迫メールを送りつけられ続けることになる。 さらに、軽い気持ちで誰かが第三者にあなたのメールアドレスを知らせてしまうこともあるかもしれない。メールアドレスの管理は十分慎重におこなうこと。

(3)禁止事項

  1. 受け取ったメールを転送する際は、メールの内容に同一性保持権を含めた著作権があることに留意し、 転送が差出人の意志に反しないよう注意が必要である。
  2. 個人情報である他人のメールアドレスを許可なく第三者に知らせてはいけない。 また、メールアドレスをお互いに知らない人たちに対して同報のメールを出す場合には プライバシーが保たれるようにTo:(宛先)ではなくBcc:(Blind carbon copy)を用いるようにする。
  3. チェーンメールを転送してはいけない。
  4. 金融機関の口座番号やクレジットカード番号を電子メールで連絡するのは避ける。

チェーンメールの禁止

チェーンメールとは、同じ文面のメールを転送することを要請するメールのことである。 助けを求めたり、ゲームへの参加を呼びかけたりする内容になっているため送る相手への気まずさはなく、 ついつい転送してしまわせる巧妙さがある。

事例:

  • 知り合いのペットショップが倒産しました。100匹の犬が保健所で処分されます。助けてください。
  • TV番組の実験でメールを出して返ってくるまでの経過を調べることになりました。同じ文面を3人の人にメールで送ってください。
  • 希少なRH(-)の血液を大量に必要とする手術が行われるので献血を求めます。

チェーンメールは、内容の虚実にかかわらず加担すべきでない行為とみなされている。